消失点および消失線の立体的解釈

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消失点および消失線の立体的解釈

ステーションポイントの重要性

これまでの説明からお分かりいただけるかと思いますが、消失点の位置を求めるにはステーションポイント(SP)が必要です。逆に言えば、SPの位置さえ判明していれば、あらゆる向きの消失点を自由自在に求めることができます。いうなれば、SPが親、消失点が子という関係下にあります。したがって、透視図法で最初に解決すべき課題は、SPの位置を把握することです。

なぜこのようなことを殊更に強調するかというと、最初にSPありきで絵を描くことは少ないからです。一般的に絵を描くときの手順はまずラフを描いてから、それに合う消失点の位置を求めます。その時点ではSPの位置がどこにあるかは分かりません。よってなんらかの方法でSP位置を逆算する必要があります。詳細は1~3点透視の各章で解説します。


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