広角による歪み

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広角による歪み

広角か望遠か?

広角の絵が歪むのであれば、常に望遠にすれば良いのかというとそうではありません。 望遠の絵は歪みこそ発生しないものの遠近感が出ないという欠点があります。 画角の大小には一長一短がありますので、それぞれの特徴を理解した上で使い分ける必要があります。 要点を下表にまとめます。(幾分筆者の主観も含まれていますので、参考程度に留めてください)

画角効果・用途
広角広角レンズは視心から離れるほど歪みがひどくなるという欠点を持ちますが、同時に劇的なパース効果を生み出します。また実空間を現実よりも広く見せるため、不動産業界などで好まれています。
標準標準レンズは人間の視界に近い表現と言われています。いまいち歯切れの悪い物言いになってしまうのは、実際の肉眼での見え方と完全に同じものを平面の画で表現することが非常に困難であるからです。
望遠望遠レンズは歪みがほとんど発生しない反面、遠近感を表現しづらいという特徴があります。望遠度を無限大まで上げると完全な平行投影になります。 全体描写などの強調すべきものがないシーンの表現に向いています。


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