垂直一点透視

直方体を正面から見た図が1点透視図です。しかし直方体には面が6つあります。 通常の一点透視図では、観測者の視線は地面と平行な方向を向いています。 しかし垂直な方向を向いている場合であっても、一点透視に違いはありません。 私たちは重力のある空間で生活をしているため、真上や真下から見た図には特別なものを感じるかもしれませんが、 少なくとも数学的に見れば、両者の区別は一切ありません。

とはいえ、単純に数学と割り切ってしまうのも、少し寂しい気がします。 そこで、真上や真下という視点を特別扱いし、名前を付けることにしました。 本サイトでは、真上から見た一点透視図を俯瞰一点透視、真下から見た場合を煽り一点透視と呼ぶことにします。 俯瞰は「ふかん」、煽りは「あおり」と読みます。(俯瞰○点透視や煽り○点透視という呼び方は、本サイトでのみ通用する独自ルールです)

下図は俯瞰一点透視の例です。作図上は通常の一点透視と変わらず、単純に奥行方向の辺が視心(VC)に向かって収束するだけです。

俯瞰一点透視の例:ビル


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