作例:俯瞰三点透視、委員長、ファミレス
左7° 右83° 俯角22° 俯瞰三点透視

3点透視図とは

3点透視図は3個の消失点と3本の消失線を持つ透視図です。 消失点が1つ増えただけではありますが、3点透視図は2点透視図とは比べものにならないぐらい難解です。

俯瞰三点透視の作図例:立方体

3点透視図の性質

被写体を直方体としたとき、観測者に対して直方体のすべての軸がPPと平行でなければ、3点透視図となります。

一般的に扱う3点透視では、観測者の視線の向きが地面に対して平行でない場合がほとんどです。 概要の章で説明した通り、PPは視線の向きに対して直交する向きに取らなければなりませんので、図に示す通り3点透視ではPPが地面に対して直交しないことに注意してください。

俯瞰三点透視の立体側面図

3点透視図の消失点の位置(俯瞰)

俯瞰三点透視の作図線

3点透視図の場合も、2点透視図と同じく水平線上に2つの消失点(VP1,VP2)ができますが、 これに加えて、もう1つの消失点(VP3)ができます。 3つの消失点の配置は視線の向きによって異なります。 水平方向に対して下を向く場合(つまり見下ろす場合)を俯瞰(ふかん)と言いますが、 俯瞰の場合は、3つ目の消失点は水平線よりも下にできます。

見下ろす角度は俯角(ふかく)と言い、この角度の大きさによってVP3の位置が決まります。

3点透視図の消失点の位置(煽り)

煽り三点透視の作図線

水平方向に対して上を向く場合(つまり見上げる場合)を煽り(あおり)と言います。 煽りの場合は、3つ目の消失点は水平線よりも上にできます。

見上げる角度は仰角(ぎょうかく)と言い、この角度の大きさによってVP3の位置が決まります。


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